【3Dプリンター】頼れる大型CoreXZタイプ3Dプリンター『Ender-3 V3 Plus』180時間使い倒してみてのレビュー

 

どうも、YuTR0Nです!

 

今回はCreality JapanさんにEnder-3 V3 Plusをいただいたので早速見ていきましょう!

 

※本記事内のリンクを経由して商品やサービスを購入していただくと売上の一部が当ブログに還元されます!

 

▼開封してから大物造形をたくさん試していたので新品写真はないです!!

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ツールヘッドは弟分であるV3同様。また、ノズルはフラッグシップシリーズ共通でUnicornノズルとなっています。
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www.psych0h3ad.tech

 

エクストルーダーは最新世代なので180時間ほど使ってみましたが快調です!

 

▼フラッグシップ共通のUnicornノズル仕様です

 

Unicornノズルは温めていなくても外せるのはもちろんいいですが、やはり既存のV6であったりMK8ノズルなどと違って、ノズルの締め忘れで漏れてくるという問題が発生しないのが非常にいいと思います。特に初心者の方はノズル交換時にミスが発生してあとで大惨事というケースが多いと思います。

 

大型化に伴う強化箇所

ぱっと見Ender-3 V3と似ていますがモーターもサイズアップ済み。大きくなったXZエリアをパワフルなモーターで支えてくれます。
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Y軸はなんとモーターが2個使いです!ベッドサイズも大きくなり、上に印刷されるもののサイズで重量も増すという点を踏まえて強化されているようですね。

 

以前大型のマシンを高速で動かした際は耐えきれずにスキップしていましたがEnder-3 V3 Plusはいとも簡単に220mmサイズと同じ速度で動いてくれるので頼もしいです。

 

分解する予定はないですがこのようになっているようです!

 

大型故に筋交いが付属しています。筋交いがついていると剛性も高くなって高速印刷でも安心できます。

 

また、サイズは大きめですが組立は非常に簡単でした。

ただ組立に場所は必要なので注文とセットで部屋片づけも!

 

▼もちろん技適&PSEどちらも取得済み!安心して使えますね。
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フィラメントセンサーは若干角度がついているので気持ち入れやすい印象。

※白い粉体はテフロンスプレーです。
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▼ツールヘッドのケーブルはマニュアルの絵の通りに通してください。

 

まずは船の印刷から

組んで一発目のお船。

こちらは付属のHyper PLAです。

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また通常の推奨は300mm/sと記載されているのも良いと思います。最近のプリンターはどこも500mm/s!!600mm/s!!と書いてあることが多いですが実際その速度ですべてを印刷するためには相当なマシンスペックがないとできませんし、仮にこの速度で動かしても綺麗に印刷できないものです。

 

大きいだけあって重量物の移動も増えているので華奢な机には向いていません。また夜間音が気になる場合はSilentモードを使うことをお勧めします!

 

Creality Printのスライス設定もそれくらいになっています。

 

大きなものも失敗なく完走。フィラメントはSK本舗さんのRAPIDUS PLAフィラメントです。

0.1mmレイヤー造形で途中スピードを落としていましたがそれでも42時間45分で完成。

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Creality Print 5のツリーサポートはかなり優秀な様子。サポートが外れなくなるような穴の部分は事前にサポートが付かないように設定したほうがいいですがそれ以外はそのままでもいいんじゃないかという印象です。ただ今のところはサポートブロックオプションはないのでOrcaを使うかアップデートに期待ですね。

 

Creality Print 5はこちらからダウンロード可能です!

 

サポートの設定を開いてOn overhangs onlyにチェックを入れてHighlight Overhangsの値をいじって塗りつぶしオプションでサポートを付けたいところだけつけるという方法もあります。日本語化はアップデートをお待ちくださいとのこと!

 

▼ちょっと脳みそみたいでグロテスクなツリーサポート。でも優秀です。

 

コスプレ向けのヘルメットも余裕なサイズ!

今回はArkham Knightのモデルをdo3dで購入しました。

黒い部分だけはHalot Mage Proでレジンで印刷しています!
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また、大物造形をする際は案外ツリーサポートのほうが優秀かもしれません。

こちらのモデルは一見うまく行けているようですがよく見るとサポート部分がよれよれになっています。

 

オーバーハング部分の長いモデルがゆえに少し中央に向かって垂れてしまっています。

一方ツリーサポートで印刷したものは問題なく印刷できています。

 

大物を高速造形するせいかかなりブッシュのグラファイトのすす...?(間違っていたらすいません)がでてくる印象。

 

MISUMIで無給油ブッシュの構造を調べていたところ以下の記事が。

無給油ブッシュハウジングの構造(無給油ブッシュのメンテナンス)

 

マニュアルにはグリスとは書かれているもののどのようなタイプがいいのか悩みます。

 

ちょっと無給油ブッシュにどのようなものが適しているのかわかりませんが色々試してみようと思います。こちらは長期的に見てみる必要がありそうです。

※現在推奨のものは回答待ちです!
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英語ではありますがWikiもあります

Ender-3 V3 Plus User Guide | Creality Wiki

 

総評

ベッドスリンガータイプなので前後方向のスペースが若干必要です。

そこが問題なければ大物造形を任せられるオススメプリンターの1つかなと思います。

もしも前後が厳しい!という場合は現在は初期ロットと比べ大幅改良されているK1 Maxを購入するのも手だと思います。

 

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Nebulaカメラはまだ試したことがないですがカメラがあると出先で確認したい場合やタイムラプスを撮りたい場合に良いですね!