どうも、YuTR0Nです。
今回はJustwayさんにCNC切削品のオファーをいただいたのでVORON向けのツールヘッドのデザインをしてみました。
Justway
CNC Machining Prototype | 3D Printing Service | Custom Parts & Rapid Prototyping – Justway.com
CNCや3Dプリントサービスはよく見かけますここはEDMや板金、また3DプリントにおいてもSLMでチタン・工具鋼・アルミも使えてかなり素材・加工方法の守備範囲が広いです。
今回はPhaetusからベータテストということで提供してもらったプロトタイプのホットエンドデザインを活用したVORON 0.2向けのツールヘッドをデザインしてみました。
まだ公開されていないものなのでモザイクをかけています。
とはいっても難しい設計はしておらず
- 部品をとりあえず減らす
- ホットエンドに付随する取付穴を有効活用
- ExtruderからHotendまでの距離を詰める
- 有名どころのExtruderを使える
- 冷却性能を向上させる(4010 Blower)
また、更にZ方向の印刷領域を削らずにVolcanoノズルを使えるというコンパクトな仕上がりに。私のデザインというよりHotendのデザイン頼りです。ボーデン前提で考えたらもっと軽いじゃん…とは思ったものの久しくボーデンのマシンを触れていないので辞めました。
今回のCNC切削品の値段の上限の関係もあったので極力凝った肉抜きなどはせず元の固定部品を踏襲する感じで作りました。少々板厚がごつい気もしますが今回は解析もなんもかけていないのでとりあえず雰囲気で。
ファンダクトは3Dプリントする前提で0.8mm肉厚くらいでつくりました。
BondtechのLGX Liteなどはアダプターを前提で使える構想にしてとりあえずデザインは後回し。
今回のHotend固定はDragonと同じ配置です。
さて、ここまでくると「Hotendファンはどこにつくんじゃい?!」
となりますよね。
今回のものはHotendに直接冷却ファンがついているのでそこはデザインする必要がありません。優秀!
冷却ファンを4010にした理由としては
入手しやすいこと
家にいっぱいGDSTIMEのをストックしていたこと
PLAの高速印刷には必須
という理由です。
有名なDragon Burner Modなども4010にして冷却力アップをはかっていますね。
Justwayの使い方
直で見積もってもらう方法もありますがとりあえずは人間アイコンからRegisterでアカウント登録。
下のチェックマークは利用規約への同意なので要チェックです。
初回登録時には$5のクーポンがもらえます。
あとは上のGet instant quoteをぽちっと押して情報を入力していきましょう。
3DCADファイルをドラッグアンドドロップ。基本指定は数量・ファイルで使用している単位・素材・色
色の下に対応している場合は表面処理オプションが表示されます。
どのような感じになるのかイメージもあるので機械加工にそこまで慣れ親しんでいない人でも感覚がわかるのがいいですね。それぞれの特徴なども記載されているので要チェックです。代表的なものは大体あります。内容が難しければDeepLを使って翻訳するといいかもしれません。
ここからが少し詳細な設定に。
公差などを指定したい人はスクリーンショットなどを添付していく必要があります。
タップなどがある場合は下穴をあけてもらって自分でタップを切ることもできますが今回はすべてお任せにしてみました。
公差関係はとりあえずスタンダードなものを選択し、タップを切ってほしいところだけはスクショにて指示。
処理はアルマイトのブラスト処理を選択してみました。
あとはポチッとボタンを押して見積もりを待って発注です。
仕上がり!
冷却ファンの固定部品はアルミのほうがもちろん重いわけですが高速でツールヘッドが動くのでアルミのほうがいいだろう!という浅い考えでアルミに。
そして本体。こちらは今後肉抜きをジェネレーティブデザインとかでやってみたいですね。3倍重くなりましたがこちらはアルミのほうが後々安心できる箇所です。
こちらがもともとついていたデフォデザインの固定部品。
外してみるとそこにはホラー空間が…
Hotend冷却ファンが死んだときのタイミングでなのかわかりませんが見るに堪えないレベルでひしゃげていました。アルミ製ならこうなる心配はないですね!
▼実際に組んでみた様子
しかしここである事実に…
続きは第二弾にて。
コメント