どうも、YuTR0Nです。
3Dプリンターを始めたきっかけの1台、なんでしたか?
私はEnder-3 Proが最初に自分で買ったプリンターでした。
Ender-3 V3に至るまで多種多様なEnder-3シリーズがありましたね。今回はCreality社より提供していただきました。
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V3はEnder-3現行機種の中で唯一のCore XZ機構となります。今までのものはカルテシアンタイプないしベッドスリンガーというジャンルの動作機構でした。Core XZは名前から察せますがCore XYの仲間のような存在です。Core XYではX軸とY軸をそれぞれモーター2個を同時に駆使して動かすようにCore XZではX軸もしくはZ軸を動かす際にモーターを2個同時に使用します。
馴染みがある(?)マシンと言えばVORON SwitchwireやそれをベースとしたEnder系マシン改造のEnder-SW等がありますね。
またZ軸が通常リードスクリューなのに対してリニアブッシュなのでZ方向に発生する縞模様も抑えられるのはいいですね。Z方向のブッシュは無給油対応ではないようなので定期的にグリスを塗ってあげて良いと思います。
組み立ては非常に簡単
これまでEnder-3 Pro, NEO V2や似たような門型機を組んできましたがその中でも1番よかったです。
またダイキャストなフレームなのも特徴ですね。
調整はいるのか…?
何もありません!!
偏心ナットを締めての調整もなく、またテンショナーについても自分で調整する必要はないようです。
ベッドレベリングについてもオートレベリングなので特に何かする必要はないです。
K1と似てるものの中身は別物のツールヘッド
ぱっと見の外観はK1ライクな見た目でありつつも中身は違います。正面カバー内に40XXファンがある点は同様ですがそれに加えて背面にも追加で部品冷却ファンが設置されてます。
背面についてるファンはなんじゃろうなということで。型番から察するに4024ファンな様子。前後に荷重がかかっていていいのでは?という印象(本当にそうかは分かりませんが)
▼CHA4024RL-20B 24V 0.1A
ここまで確認してふとK1Cとフロントファンも違うのでは…と思い確認。ビンゴでした。
K1CではCHT4024BY-W20C 24V 0.3Aでしたが…
CHT4024BH-W20C 24V 0.15Aとまた別仕様の模様。
K1 Max等ではツールヘッドPCBが前に2段という構成ですが前後に一枚ずつ分割されWire to Boardコネクターで延長して接続という形式に。前後でバランスも以前より良さそうに見えるのでK1系の改良機で採用されたりするのでしょうか。
▼横から眺めた様子
またX軸は無給油ブッシュの銅合金にグラファイトを埋め込んだタイプですのでグリスなどを塗る必要はないと思います。
訂正:無給油ブッシュは給油しなくても問題ないですが3Dプリンターのような高速に稼働し続けるものは注油してあげた方が良いです(2024/06/23)
ちなみにですがKURE556とかは絶対ダメです…
▼K1系も同じブッシュを使っています。
ある程度使ってくると2本のX軸シャフトが黒くすす汚れた感じになってくるのでその際は無水エタノールなどをウエスやキッチンペーパーに垂らして拭き取ってあげるのが良いと思います。その際はもちろん電源を切って行いましょう。
またK1Cとも違うホットエンドとなっています。正確にはヒーターより上のヒートシンク形状が別ですね。ノズルはUnicorn Nozzle (ユニコーンノズル)なので同じです。
認証もばっちり
年々家電製品に近づいていく3Dプリンターですがそんな中Ender-3 V3はしっかりとPSE規格(電気用品安全法)および技適(技術基準適合証明)取得済みです。
機構などの話はこれくらいにして実際の印刷品質をみていきましょう。
印刷してみて
冷却力が非常に優れてるので普通だとスケールアップしたらダレてしまうようなものでもものともせず印刷。
またCrealityのスライサーCreality Printを基本的には使っています。以前ソフトが落ちることがあったのですがどうもGPUなどのウィンドウにFPSなどを表示する機能と変に競合していたようです。最近のKlipper機、もしくはSonic Pad導入しているマシンなら全部一括で管理できるのでCrealityユーザーには結構良いと思います。
もちろん一発目のベンチーも問題なかったです。
こちらは1層目はいじってたのでちょっと潰れてますが無事に印刷完了。
▼ePA-CF(カーボン配合のナイロンフィラメント)
まだフィラメントドライヤーを持っていない方はこれを機にCrealityのSpace Piを揃えるのも良いかもしれません。外観はK1シリーズやV3とベストマッチです!
もちろんエンクロージャーはないのでABSやPCを印刷するというのは難易度が高いのでエンクロージャーを買うことをおすすめします。そのほかはPETG-CFやPBT(多分CF入り)などを使うと言う手もあります。
▼CC3DのPBT Proフィラメント
置き場がさらさらしてる場合などは特にですが耐震ジェルなどを置いてあげるとなおよしです。
またKlipper系のプリンターを使っている方にはお馴染みのExclude Object機能も使用可能です。
▼印刷中に失敗を発見!
その場合は印刷をスキップしたい印刷物を選択することが可能です。こうすることで印刷を中止せずに失敗したアイテムだけ印刷中止することが可能です。
改造できないEnder-3?
Ender-3で思い浮かべるのは“MOD”-”改造”な人も多いはず。
何かが足りない…そう。ライトです。Amazonで安そうなUSBバーライトを探してきました。
ダイキャストフレーム背面にあるM3タップを2箇所活用。これは今後くるマルチカラー用の取り付け穴かもしれませんが…まだしばらく情報はなさそうなので使っちゃいましょう!
ファイルはこちらからダウンロード可能です。
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