どうも、YuTR0Nです。
CAN仕様のマシン3台目になるのでそろそろ何か記録を残そうかと思い腰をあげました。
いまだに雰囲気でCANを構築しています。
※本記事内のリンクを経由して商品やサービスを購入していただくと売上の一部が当ブログに還元されます!!
今回はこちらのキット(AliExpress: こちら)を購入したので備忘録がてらに。
Octopus Pro+BTT Pi+EBB 2209 RP2040という組み合わせです。何も焼かれてない前提での作業となります。
(購入検討中の方はお気軽にTwitterへDMをください!)
雰囲気でKlipperをやってる人でもできるフワッとした表現で説明してるので
「そこはコンパイルとは言わねぇ!」
などというところは目を瞑ってください。
今回メインでお世話になるもの
BTT Piの設定
私は初っ端にフライングで送ってもらったのでソフトの設定がされていないものが届きました。なのでまずはBTT Piのイメージをフラッシュするところから。
用意するもの
- パソコン
- balenaEtcher
- microSD(8GB以上が望ましい/ただし32GB以下)
- BTT Pi (AliExpress)
Google Driveのものをダウンロード
(SystemをクリックするとGDriveに飛びます)
balenaEtcherで書き込み。
書き込みが終わったら一度microSDを外してもう一回差し込んでください。
設定ファイルにWi-FiのSSID(Wi-Fiの名前)とパスワードを書き込む。
ここのWi-Fi設定を参考にしたらOKです。
通常多分ボードは焼かれてると思うので単純にリンク先の手順に従ってConnect the motherboard and EBBを参考にすれば良いと思います。
Raspberry Piと違って多分ですが直でType-C経由でパソコンと繋いでもアクセスできません。最悪ここは行わなくてもあとでKlipper Screen経由で設定できます。
※全部配線終えた後一部外してやる場合、SiboorのAUG版のでBTT PiにUSBで電源供給するとブザーで怒られるので24V供給ラインをどちらか外してあげればOK。
まずはKiuahで全部アップデート
あとでアップデートなんて面倒ですからね。先に最新にしましょう。Kiuahの使い方は至ってシンプル。
とりあえずklipper、Mainsail、Moonraker、Klipper Screen、crowsnestなどなど全部最新にしておきましょう。
BIQU/BIGTREETECHのOctopus ProにKatapalutを導入する
そもそもkatapultって何やねんって話なんですが私もよくわかりません。Canboot Reborn!みたいな感じで理解しとけばいいんだと思います。
今回プロセッサーはF446タイプでした。他のバージョンの方は注意してください。
AliExpress: Octopus Pro
まずはkatapultのGithubの指示に従って
cd
cd katapult
make clean
make menuconfig
Micro-Controller...STM32を選択
プロセッサーモデルはSTM32F446を選択
Clock Referenceは12MHz
Application Start Offsetは32KiB offset
Support bootloaderほにゃららはチェック
終わったらQキーを押してSaveするかと聞かれたらY。
そしたらmakeと打ち込んでコンパイルしてもらう。
今回必要なcanboot.binがファイルが生成されるので
canboot.binをWinSCPなどでパソコンに移動。
どこに生成されたかわからん!という場合は適当に上に戻りまくってhomeを探す
biquを開く
katapultを開く
outを開く
Octopus Proにジャンパーを差し込みボタンを押してDFUモードにしたらパソコンとOctopus Proを接続。
STM32Programmerで削除&書き込み
※STM32Programmerを使うときはCURAが動いてないことを確認してください。
※使うのはcanboot.binです。katapult.binなどは使いません。
BIQU/BIGTREETECH EBB 2209 RP2040にKatapultを導入する
同じような感じです。
AliExpress: EBB 2209 RP2040
まずは作っていきましょう。
cd
cd katapult
make clean
make menuconfig
下と同じ設定になるように選んでmake
Octopus Proと違ってEBB SB2209 RP2040はBTT Piから直接フラッシュします。
ジャンパーさしてDFUモードにした状態でID調べてkatapultを書き込み
make flash FLASSHDEVICE=2e8a:0003
ここまで終わったらあとは通常の本体の配線に戻す。ジャンパーの抜き忘れ戻し忘れに注意。
- Octopus Proのジャンパー1箇所
- EBBのジャンパー1箇所(小さいので落とさないように!)
- BTT Piのジャンパー1箇所
余談
-uと-dって何?!って方はFlash tool usageの説明欄をチェック!
Klipperを入れていく
次はOctopus、EBBにKlipperをいれていく。
まずは下記コマンドでOctopus Proのシリアル番号を探しましょう。
cd
ls /dev/serial/by-id/*
今回引き出してる文字の羅列はこれのタイプなので-dを使うようですね。
/dev/serial/by-id/usb-katapult_stm32f446xx_3B0045000450534E4E313020-if00
下記のコマンドで書き込みます。緑部分はご自身のに置き換えてください。
cd
cd katapult
cd katapult/scripts
python3 flashtool.py -i can0 -f ~/klipper/out/klipper.bin -d /dev/serial/by-id/usb-katapult_stm32f446xx_3B0045000450534E4E313020-if00
うまくいくとこんな感じ。
焼けたことを確認
cd
cd katapult
cd ~/katapult/scripts
python3 flash_can.py -i can0 -q
これらを打ち込むと繋がってるデバイスの状態が確認できます。上のUUIDがe3a4b7b8e19b(Octopus Pro)のものがApplication : Klipperとなっているので無事成功。
下のハイライトしている046...がEBBのUUIDでこちらはもちろんまだKatapultの状態。
ということでお次はEBB。
Klipperディレクトリに移動
cd
cd klipper
make clean
make menuconfig
あとはRP2040に適した内容にして
make
フラッシュ方法は
cd
cd katapult
python3 flashtool.py -i can0 -f ~/klipper/out/klipper.bin -u 046799bc1633
※先ほど同様に調べてKlipperをいれてあげましょう
完成!
一応念のために確認してみましょう。
cd
cd katapult
cd ~/katapult/scripts
python3 flash_can.py -i can0 -q
両方Klipperになりました!万歳!
あとはprinter.cfgの[mcu]およびEBBのところのIDを書き換えてあげるだけです。このUUID: XXXXのXXXXをコピペするだけです。
おう?BTT Piって技適ないんじゃ?という話。
特例申請しましょう!!