【3Dプリンター】Voxelab Aquila X2を購入!そして魔改造を施す...Haldis3DのRed Lizardをテストの予定だったが...

どうも、YuTR0Nです。

 

TwitterにてHaldis3Dよりデュアルギアエクストルーダーとホットエンドを提供していただいたのでテストマシンとしてVoxelabの Aquila X2を購入しました。理由としてはEnder-3 V2より安かったからです。

 

VoxelabのAquilaシリーズは今の所以下のラインナップになっています。

 

Aquila:オリジナルと呼ぶことにします

Aquila C2:廉価版

Aquila X2:オリジナルのアップグレード版

Aquila S2:X2のアップグレード版

 

X2とオリジナルのAquilaはフィラメントセンサーくらいの違いでしょうか?あとはハンドルとディスプレイの向きなど。S2はPEIシートやダイレクトエクストルーダー仕様が目立つので一目瞭然です。Ender-3シリーズより比較的安価で廉価版のC2すら静音ドライバ、またテンショナー機構を搭載しているのが驚きです。その為改造を前提としないユーザーさんにはお勧めできる機種です。

 

 

なぜ改造について触れたかと言うとAquilaシリーズはEnder-3シリーズの完コピではないからです。Ender-3シリーズに関して言えば今年S1のデータすらオープンソースで公開されるとのことですがAquilaシリーズはほぼ情報を出していません。現物を測るしかありません。

 

メインボードのアップグレードにしてもEnder-3シリーズならSKR mini E3やFLY E3など様々なボードがそのまま"Drop in replacement"が可能です。

(そのまま取り付けできます。)

しかしAquilaは何を思ったのかボードの穴配置を変えている為確かにボードのサイズ的には収まりますが固定が1箇所くらいでしかできないかつ、ベッドサーミスターの端子の位置がEnder-3系のボードの固定脚とモロに被っているのでショートしてベッド温度がエラーします。なんて邪悪なんでしょう。ボードを換装する際は固定脚との干渉に注意してください。SDカードの位置などは同じです。

 

▼Crealityボードを少しずらして置いてみた図。ちょうど綺麗にベッドサーミスタの下に固定脚がきます。

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とはいえ悪いところばかりでもありません。私が購入したX2のベルトはゲイツユニッタ製のパワーグリップGTベルトを採用していました。よくアップグレードで見かける“Gates”と書かれているタイプのベルトです。産業機械にも使われる一流のメーカーのベルトです。

 

アップグレードしていく

今回は初っ端から改造する気で購入したのでストック状態ではテストしていません。

アップグレード項目としては下記を行いました。

 

  1. PEIベッド
  2. デュアルZ(モーターx2+ベルト)
  3. SKR mini E3 V2.0
  4. Klipper導入(RaspberryPi4B)
  5. ダイレクト仕様(Haldis3D)
  6. シリコンスペーサー換装

 

価格的に考えると今回購入した内容だとEnder-3 S1が買えてしまう内容だったので失敗したか...とも思います。Haldisを抜きにしてもそれなりの金額に。

デュアルZ軸キットは2種類導入しました。

 

まずはモーターでデュアルZにするキット。Creality 3D正品授权店からの出品なのでCreality正規のキットです。



Ender3 Dual Z Axis Lead Screw Upgrade Kits With 0.4mm MK8 Nozzle for Ender3V2 CR10 ender 3pro dual Z Axis 3D Printer Accessories|3D Printer Parts & Accessories| - AliExpress

 

 

そしてもう一つはベルトで同期させるタイプのキット。今回はこの両方を使いました。(Toaiot=FYSETC)

 

 

Haldis3Dとは?

そう、コトの始まりは少し前にTwitterでHaldis3Dよりホットエンド試す?と聞かれたこと。


聞いたことないメーカーかと思いきや以前のホットエンドクローンウォーズの記事で書いていました。

まだ記事を読んでいない方はGo!

 

今回提供していただいたのはデュアルギアエクストルーダーとホットエンドの2種類。

 

プレーテッドカッパーな仕様なので耐熱温度もかなり高いです。

 

どちらのRed Lizardにも共通して言えますがヒーターとサーミスタが付属してないのは残念です。

 

Haldis Red Lizard V5 Pro

Haldis 3D Red Lizard V5 Pro V6 Hotend, Assembled Bi Metal Heat Break, Plated Copper Hotend for CR 10 CR10S Ender 3 V2 Ender 3|3D Printer Parts & Accessories| - AliExpress

 

VORONのAfterbunerにももちろん使えます。

 

Dual Gear

Haldis 3d Red Lizard Dual Gear Extruder Upgrade Kit 3d Printer Accessories For Printer Ender3/v2/pro, Cr-10/cr10-s - 3d Printer Parts & Accessories - AliExpress

 

 

V6タイプと基本的には互換ですがたまに高さが違うものもあるので要確認です。

 

しかしこのHaldis3Dのデュアルギアは低速だと安定しているものの高速でリトラクションが続くと厳しいよう。そのためKlipperで超高速印刷を目指すと言うよりか少し抑えめで運用するか、リトラクションを限りなく低くするしかないようです。もしくはSmall Features などの機能で50%くらいに落とせば良いかもしれません。造形の細かい部分で特に顕著に高加速で高速移動させてるとスリップする印象です。

ある程度落とせば問題はありませんでした。

 

▼チューン不足ですがとりあえず印刷はできる

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その後

 

チューニング編がない?!

 

そう...

メルカリへ出品することにしました。

 

理由は至って単純でこのマシンをいじる時間がなくV0.1とVzBotで手一杯だからです。

 

Haldisのギアとホットエンドはまた別のマシンで使う予定です。プランとしてはEVAのような互換性の高いプラットフォームで複数セットアップ切り替えを考えています。標準構成だとEnder3系の印刷領域を大幅に圧迫するので2台のEnder-3 Proのうち初代の方をプロファイル交換してリニア&取り周し変更をする予定です。

 

いじる時間があっていじるのが好きな人はベース機を元にカスタムするのがいいですがそうで無い人はコスト的にも時間的にもEnder-3 S1/S1 ProやPrusa MK3S+を買うのが一番だろうなと感じました。今回の購入先、構成だと結局10万円くらいになります。ラズパイも高いですしね。

 

 

 

参考になれば幸いです。